会社員時代、私は適応障害で心も体も動けなくなりました。
周りに迷惑をかけてはいけない、逃げてはいけない──そう思って踏ん張り続けた結果、完全に壊れてしまったんです。
そんな私が今「元気そうに見える」理由はただひとつ。正直に言えば、私は逃げたからです。
今回は、逃げてどんな良いことがあったのか、逆にどんな問題を抱えているのかを紹介します。
現状に対して「逃げたい」「つらい」と感じている人の助けになれば幸いです。
会社員時代に壊れた私
会社員時代の私は、とにかく「ちゃんとしなきゃ」と自分を追い込み続けていました。
上司や同僚の顔色をうかがい、少しでも空気が悪くなると「自分のせいだ」と感じてしまう。HSP気質もあって、日々の小さな人間関係の摩擦がどんどん心に積もっていきました。
それでも「逃げるのは甘えだ」と思い込み、無理を続けた結果、ある日突然、体が動かなくなりました。
会社に行こうとしても足が前に出ない。頭では「行かなきゃ」と思っているのに、涙だけが溢れて止まらない──それが適応障害の始まりでした。
あのときのことは今でも忘れられません。
「もう頑張れない」と気づいた瞬間が、私にとって人生の転機だったんです。
そのときの体験については、こちらの記事でも詳しく書いています。
http://ganbaranai-tenshoku.com/sisotu-taikendan/
逃げたからこそ元気でいられる
適応障害になったあとは別の会社や公務員なども経験しましたが、最終的にフリーライターとして独立し、今は3年ほどこの働き方を続けています。
この働き方でいちばん大きかったのは、仕事上の人間関係に悩まなくて済むということです。
今はほとんど人に会うことはありません。
もちろん、プライベートで友人と遊ぶことはあるので、完全に孤独というわけではなく、「人間関係を選べる」という点が強みだと思っています。
特に、HSPは自分に向けられる悪意だけでなく、周囲の空気にも敏感です。
そのため、人間関係を絞ることで、精神的に疲弊するリスクを最小限に抑えています。
今の仕事でもストレスはある
実際に投げやりになって失敗した経験もある
ただし、フリーランスになってストレスから完全に解放されたかというと、そうではありません。
フリーランスならではの、次のようなストレスがあります。
- 収入の不安定さ
- 依頼がないときの不安感
- チャットやフィードバックの空気に疲れてしまう
それぞれどんな面がストレスになるのか、私の感じているポイントを詳しく解説していきます。
収入の不安定さ
フリーランスとして多くの人が直面する問題が、収入の不安定さです。
私も収入が安定しているとは言い切れず、時期によって不安定になることもあります。
そうすると、ライフプランの変更を余儀なくされるため、「来月はどうしようか…」と悩むことになります。
特に私はHSP気質なため、不安がどんどん増幅してストレスを感じやすいです。
依頼がないときの不安感
収入面ともつながる部分がありますが、企業に所属していないため、月の依頼はまちまちです。
特に年末年始やお盆、決算期のような企業のカレンダー次第では、依頼が減ることも珍しくありません。
依頼が減ると収入に直結するため、不安感は常につきまといます。
また、フリーランスの形態上、どうしても突然の契約終了とは隣り合わせになり、気を抜けないといったデメリットもあります。
チャットやフィードバックの空気に敏感に疲れてしまう
人と関わる機会の少ないフリーランスですが、まったく関わらないのは不可能です。
基本的に企業や担当者とのやり取りは、チャットやオンライン会議になります。
チャット上のトラブルはほとんどありませんが、過去に何度か「この人合わないな」と思った担当者もいました。
そういうクライアントさんとは、モチベーションも上がらないため、だんだんと疎遠になっていったりします…。
ただ、対人の悩みはどんな仕事にもつきものです。直接の対人トラブルにはならないので、ある程度仕方ないことだと割り切っています。
でも「継続する対人ストレス」がない
今の働き方で一番大きな変化は、人間関係の継続的なストレスがなくなったことです。
会社員時代は、毎日のように顔を合わせる人間関係に疲れ、休みの日まで気を引きずっていました。
いまは必要以上に人と関わらないで済むため、自分のペースを保ちながら働けています。
「逃げた」と言えば聞こえは悪いかもしれませんが、私にとっては大切な選択でした。
適応障害を経験したことで、自分に合った環境を選ぶことの重要性を強く学んだからです。
まとめ
私が伝えたいのは、「逃げてもいい」というメッセージです。
周りの期待に応えようと無理を重ねて壊れてしまうよりも、自分を守るために環境を変えることのほうがずっと大切だと思います。
私自身、逃げたからこそ今も元気でいられます。
もし同じように悩んでいる人がいたら、「逃げる選択肢もある」ということを心に留めておいてほしいです。
あなたが元気でいることこそが、何より価値のあることですから。
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